GPO思い出アルバムその4

「横山亜美について」
螺旋 一周目介入対象石田咲良
初期NPC
横山亜美谷口竜馬野口直也菅原乃恵留
小島航山口葉月上田虎雄吉田遥

この文章はゲームガンパレードオーケストラ白の章の著しいねたばれを含みます。
まだ未プレイの方はご注意ください。

横山亜美。武士を心に抱く少女である。
正確に言えば、武士のたたずまいを良しとし、その有り様を求めてる夢多き少女というべきかもしれない。
その武士とはファンタジー的なイメージとしての武士であり、葉隠れみたいな過去に現実に唱えられ求められた武士道とは1キロくらいは離れている感じ。ほんとに夢見る乙女である。

さて彼女。
石田の後ろの席に座っていた。
それ故に話しかけられる機会も多く、一月が経つころには、小隊内でも感情値で一二を争う仲良しさんとなっていた。
もっとも。感情グラフ上では高めであっても未だに「平凡な」関係なままであったが。
OVERSもまた。中々上手くいかないプレイの中で何かと味方になってくれる親しい女友達の存在は大変有り難かった。
端的に言えば、友達といえる子がいると言うだけで気持ちが癒された。
「みんなでお昼」とか提案しても、誰からも無視されることなく付き合ってくれる人が必ずいるというのは現実的に見ても幸せな事には違いあるまい。

彼女と石田は本当に仲が良かった。
当時、彼女と張っていた感情値の高さであった谷口がクリスマスの前日に争奪戦を引き起こしやがり、結果。クリスマスは彼女と過ごすことになった。
楽しく過ごして、かつ、同性相手であっても「口説く」とか「抱きしめる」とかいう選択肢があるのはどうよと思ったが。
今思うとちょっとそっちを選んでみればよかったかもと思わないでもない。
三つの中で一番穏当そうな「見つめる」を選んでしまった。
ゲームなんだから、勇気もくそもあるまいと思わないでもないが。
まあ、やっぱりそれを選んだ時に表示されるものを見る勇気がその時持てなかったのである。

楽しいクリスマスを過ごせた。
だが、コントローラーを握る人間の気持ちとしてはちょっぴり。友達同士の楽しいクリスマスよりも恋愛イベントめいた男女のクリスマスイベントを見たかったという気持ちが残った。
あの、馬鹿が争奪戦なんぞ起こさなけりゃと。

馬鹿が争奪戦を起こし、クリスマスを共に過ごした横山は名実ともに感情値トップのクラスメイトになっていた。
理想の男性について語る彼女。
そして、それに比して現実のおとこはと嘆く彼女。
いないなら自分で育てればいいんですよねと、男らしいんだが、夢見がちなんだかわからないことを言う彼女のイベントの最後は、戦争が終わったら、どっかだかに修行に行くというイベントだった。
ついていくよと答えるOVERS。
修行は厳しいですよという横山亜美。
でもついていくよであったが、平気だよであったか覚えていないが、ともかくそれでも行くと答えるOVERS。
彼女が笑った。
一枚絵きましたーーーーっっ!
てか、こんなのがあったのか。へーほーふーん。
もしかしてもしかしなくても、これ、横山亜美イベントクリア、だよね。
一番は横山であったかと、しあわせそうな横山の絵を目の前に、そんな事を考えているOVERSであった。


後日。某争奪戦大王は横山とも争奪戦を起こした。
朝、横山は迎えにこなくなった。
イベントはクリアしたし、これ以上もうなにがあるわけでもないから、いいかなとおもいつつ、少し寂しいOVERS。
争奪戦って愛情値はがくんと減るけど、友情値は確かほとんど下がらなかったかと思う。
横山と石田の関係は友達だ。しかも、争奪戦が発生した段階でもまだ「平凡な」関係の。
迎えにはこなくなったが、後は何が変わるわけでもない。
GPMみたいに、雰囲気が悪くなるということもないし。
丁度その頃、OVERSは兵科が変えられることを知っていた。
突撃兵だった横山を当時は戦車兵に変更していた。ところに争奪戦が起きた。
横山の航空技能がレベル3になったことを知っていたので。
ついでに、航空機の戦力もあったらいいなーと思っていた矢先だったので。
彼女を乗せてみることにした。
OVERS。兵科なぞ、使える武器が能力が違うだけで、NPCは誰が誰を乗せてもたいしてかわりゃせんと思ってる。
これがもっと長く奴ら付き合った後なら、その能力ではなく、印象で奴等にふさわしいと思う兵科を選ぶようになると思うが、ともかく今はよく知りもしないので結構適当である。
ただ、どうせ乗せるならレベル3の奴を。
そして、いい部署なんじゃと思う部署には、好きな奴をである。
航空はいい部署だと思ってた。
だから、誰かと思った時に彼女を選んだ。
ちょっとだけ、争奪戦に巻き込まれた彼女に対する慰撫の気持ちもあった。
……航空兵が。あんなにもろいとは思わなかったのである。

彼女は航空兵として出陣したその初陣で戦死した。

リセット禁止プレイを一応心がけている。
でも、石田が戦死した時、そこでセーブをせずに再開してるから、真実の意味でリセット禁止プレイではない。
リセット禁止プレイは、縛りプレイである。
そのままプレイしてるだけではぬるいから、縛る、ある種の上級者向けプレイである。
ゲームの初プレでする必要はないんじゃ。と思った。
リセットしちゃおうかと思った。
もう一度、この日をやり直せばいいじゃないかと思った。
でも、GPOは初プレイでも、GPMの記憶はある。
あとから、ファーストプレイの時にリセットとかしないで全部受け入れたプレイをしとけばよかったと思ったことが何度もあった。
それは二次創作を趣味とする私の、ネタを求める心であったかもしれないけど、でも、GPMにはまっていくうちに思い知ったことは、友人を守れず失いつづけていたプレイヤーがいつか強くなって、全ての仲間を守ることが出来るようになる日が来る。
そのカタルシスを味わうゲームでもあるのだということだった。
だから、プレイ上級者としてのそのままじゃぬるいからとかいう縛りではなくて、このゲームを真実味わい尽くすための縛り、なのだ。リセット禁止は。
思い切って、その日のデータを昨日のデータの上に上書きをした。
これでいいんだと思った。

横山亜美が戦死し、かわりに入ったのが村田彩華であった。
翌日、もちろん迎えに来る奴など誰もいない。
いつも通りに弁当を二個作り、いつも通りに墓地によって、士気を上げようとした。
いつもと違う選択肢があった。
選択した。
石田は泣き、士気はむしろ下がった。
ホームルームに行く。
最近はサボりまくりだが、その日は行った。
戦死者が出たから士気が下がってるという。
全員の士気をいくらだか上げろという指令が下りた。
士気ってどうやってあげるんだかよく分からない。
みんな頑張ろうあたりでいいかと思っていたら、山口葉月がみんな頑張ろうを提案した。
全然足りないし、いうこと聞いてくれない奴もいる。
自分も繰り返してみたが、やっぱり、足りない。
これ、繰り返してもいいのか?と思ってるうちに授業が始まる。
なんで自分がみんな頑張ろうなんて言わなきゃいけないだと、ちょっと思う。
そんなときのみんな頑張ろう程うつろなものはないし、いやらしいと、自分は思う。
でも、このゲームのデザイナーにとってはそうではないだろうなとか思う。
むしろ、うつろでいやらしいからこそ、空元気も元気で、声を出せとかいいうことかもしれない。
考えそうなことではあるとか思う。

結局士気上げ指令は完遂できなかった。


傷ついた獅子章を貰った。
GPMの時は、リセットプレイを繰り返してたし、シバムラティックバランスをプレイした時に死者は出たが、傷ついた獅子章を自分が貰うほど仲が良かった子はいなかった。
多分、攻略として、わざと殺してもらうということはあったかもしれないけれど。プレイの記憶はない。
そう考えると、これが私。このOVERSのほんとに初の傷ついた獅子章である。
みんながんばろうを選ぶときに、新しい選択肢があるのに気づいた。
だらだらするの隣に泣くがある。
石田咲良。
授業をサボらせて、誰もいなくなった廊下ではじめてそれを選択した。
石田というキャラのパーソナリティは実はよく分からない。
動かしてるのがプレイヤーだから、どう動く子であるかということが分からないままである。
だから、これは単に自分の美学だ。
泣くなら、誰もいないところで泣くのがいい。


もともと横山のことは書くつもりであったけれど、結局そういうことになって、どういう風に書こうかという段になってちょっと迷った。
私は、この子に対する、呼びかけの言葉すら持っていなかった。
ある程度ゲームをプレイすれば、PCやNPCに対して愛着が涌いてくる。
その時、そのキャラを呼ぶ名前が決まる。
極端な例としては、私は芝村舞を呼ぶ時。書き手として、ゲームの中のキャラクターの彼女に呼びかけるという姿勢をとるときには「舞姫」と呼びかける。それは親愛のしるしである。
速水厚志のことは速水と呼ぶ。
GPOや式神の城では青の厚志であったり、芝村厚志と名を変えることがあったり、その登場の環境で名前を変えるキャラであるけれども、たとえ、どの体をとっているときの奴であっても、書き手として呼びかける時には、常に速水である。
これもまた、彼に対する私の書き手としての愛着の証である。

横山に関しては、今まで一度も書いた事がなかったせいは確かにある。
だが、パラメータ的には、私の操る石田と仲のいい友達であったが、プレイヤーとしての私が、彼女にディスプレイの前で直接呼びかけるということが一度もなかったことをその迷いは示している。
そして友達に相対しているとは思えない態度の数々をとってきたと、今にして思う。

一度は失われたものだからこそ、愛着が深くなるということはもちろんあるし、私のこの想いはまさにそれだろう。
多分、どこかのループで。また彼女に再会出来た時に、ものすごく喜んでしまう自分の姿を今、ありありと想像できる。
そして、かまいたおして、今度こそ、パラメータを真っ赤にして、まだ見たことのない最高レベルの二人の関係になれればいいと思う。
今度は勇気をもって、クリスマスに抱きしめたり口説いたりするかも?

たかがゲームなのに何をそんなに思いいれて。と自分でも思わないでもない。
でも、それでもいいと思う。
それも含めて、ゲームをプレイするということであろうから。



思い出アルバムその5に続く


ガンパレード・オーケストラ白の章 (限定版)
ガンパレード・オーケストラ白の章 青森ペンギン伝説(限定版)

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